バズマザーズ

MENU

LYRICS

傑作のジョーク

顔半分眼球の役人が云う「あんたの存在を証明しろ」と

十八番の皮肉を吐けば、いたくお気に召し、豚小屋で一晩泊めてくれたのさ

 

あいつは気儘なキリギリス、毎晩この場所で歌っていたが

転がった昼食を追いかけたまま、あいつは二度と此処へ戻らなかった

 

ぐるぐる回転木馬が廻っている

酔っ払いや、くたびれたあいつを乗せて

それに向かい笑顔で手を振っている自分は赤の他人みたいで、なんとなく寂しい

 

あの娘は花の様なお姫様、でも拾われた娘だって町中の噂

それを僕に打ち明けてくれた夜、知らなかった振りをしたら絶交されちゃった

 

ぐるぐる回転木馬が廻っている

ロクデナシや傷付いたあの娘を乗せて

今更もうその行列に並べない僕は老いて枯れた様で、たまらなく侘しい

 

最後に傑作のジョークをひとつ

人生に行き詰まったある男が、精神科に救済を求めて云う

「何をしても笑えやしないのです」

 

「忙しない暮らしに疲れたんだね。評判の道化師を観に行くといい」

先生、お気遣いありがとう

でも、その道化師の正体は僕なんです

 

ぐるぐる回転木馬が廻っている

偏見や不条理や忍耐を乗せて

絵空事みたいに歌える自分は何だろう

そのチケットを棄てる度胸もないくせに

 

嗚呼、回転木馬が廻っている

ありがとうもさよならも届かない場所で

衣食住性眠喜怒哀楽のキラキラが「ここにいるよ」の合図みたいに見えた

サンダーボルト

指の腹で余計な音をミュート
ムーノロトメに合わせて弾くエチュード

ちょいと待って それ、何がおもろいの?
講釈垂れの半月板、蹴り入れてみたい

見て、俺、小指のバタつきがキュート
あんた、それさえ矯正しろと云うの?

ちょいと待って 頭どうかしてんの?
没個性主義の前頭葉、掴んで拝みたい

俺はイナズマを産むのさ、婬売婦の中にギガワット
あんたが焦がれる彼女も、お生憎ビリビリ止まんないね
それだけでもう、外れてないのにカッコ悪い、あんたのギターよりはマシ

ヴィンテージと中古の違いは、なあに?
あんた、俺にそれを明言できんの?

もう黙って、不安が俺を呼んでんの
奴等にすりゃ、5万も2百万も同じさ

俺はイナズマを産むのさ、生娘の中にもギガワット
あんたが焦がれる彼女も、壊れちゃう位に
俺はイナズマを産むのさ、戸田が誤訳かましゃジゴワット
何喰わぬ顔のあんたも、お生憎ビリビリ止まんないね
それだけでもう、外れてないのにカッコ悪い、あんたのギターよりはマシ

おー新世界

動物園前の改札を抜けて だるまの行列には目もくれず
ポルノ劇場のすえたトラウマに、照れ笑いの代わりに唾を吐いて

下水の臭気がする高架下を抜けてジャンジャン横丁へ行こう
オバハンが歌う桃色吐息に、おかんの顔を想い浮かべて行こう

ハゲよりも目立つヅラのおっさんと、ワンカップを賭けて一局打てば
お留守になった飛車を容赦なく取られ、人生待ったなしやと笑った

豹柄のトップスのオバハンが言う
「辛い時こそ人生笑うベキや。だからこの町の人間は皆、いつも笑顔や」とやっぱり笑って

新世界の夕暮れは黙る子も泣きたくなる色さ

スクールカースト

黒板消し吸うアレよりも、クラスで存在の無いそこのお前
今、内心ドキっとした、お前の為だけに俺は歌うよ

登校中、改札抜けるだけなのに、荒野を行く兵法者みたいな気分かい?
俺にだけ、言っちまえ
ア・ボーイ・イン・ザ・スクールカースト
きっとお前は一人きり、泣いたり狂ったりしている
ア・デイ・イン・ザ・スクールカースト
青春が何に見えるかだなんて
ロールシャッハテストみたいに無数の解答が、俺はあって良いと想う これ、すなわち
率先して同窓会の幹事をする様な、人間がいても然るべきだと想う

残念ながら、ズレてるのはお前だ この歌もクラスの大多数に否定される
だから誰にも奨めなくて良いよ お前が百万回聴いてくれたらそれで良いよ

匿名の壁に守られてる時だけ 斉天大聖孫悟空みたいな気分かい?
狂い咲いた様に ア・ボーイ・イン・ザ・スクールカースト
俺もまだその中で、尖ったり、ひよったりしている
ア・デイ・イン・ザ・スクールカースト
甘い悪夢見てるみたいに

シラフで卒アルを開いて笑える人間が、この世に五万といる事も
率先して同窓会の幹事をする様な、人間が事実いる事も
越権だ、お前がそれを否定するのは 受け流してりゃ良いと想う
人生なんて、騙し絵みたいなもんさ、お前の焦点が合う世界を信じてりゃ良いと想う

さぁ、新しい朝を迎え撃とうぜ 喜劇映画の道化師みたいな歩調で
テキトーに這い上がれ 壊せないスクールカースト、その中で
揺るがないスクールカースト、その中で

 

せっかちな人の為の簡易的な肯定

劣情から迎合を経由した侮蔑で 赤茶羽めいて見える群衆
箕面のお猿さんと携える連絡手段
果たして人はどちらに類似している?

最低かい?不満かい?日常こそ地獄かい?
鼓膜に付けっぱなしの装置は
外敵から身を守る為の習性かい?
或いは君独自の現実MV化?

幽居先の宇宙で、火星生まれはどうも礼節がないなんて、往々に憤慨して
形骸無き時代をママチャリで追えば、迷子になるのは道理、邦楽見失って行く

号砲、瞬いて白昼夢など論外
脳の歪みは鯨飲で供給
なぁ、少年よ青春とは単なる病さ
過ぎ去りし後は平熱の戦場

旧型はかく語りき、云うに事欠いて
礼節がないなんて、往々に憤慨して
憂いは万葉集やピラミッドの天井、軽蔑を歌う事で耄碌を回避してる

ところで君は手錠の鍵をずっと捜している様に見受けるが
果たして何に繋がれてると云うの?
俺、悲しい程自由なビッグマフドランカー

幽居先の宇宙で、火星生まれはどうも礼節がないなんて、往々に憤慨して
形骸無き時代をママチャリで追えば、迷子になるのは道理、邦楽見失って行く

いぇーい いいよそれでいいよ君は素晴らしいよ
いぇーい 君も俺もどうせ、邦楽見失って行く

ハイエースの車窓から

俺はもうオイルをさしても動かないブリキみたく見える?
それとも生温い拍手を乞うだけの案山子みたい?
一人禅問答 薄汚れた窓の向こう 名前さえ知らない町の灯が非等間隔で揺れる

鞭を打つ代わりに投与 怪物って名前の飲料
唄も恥も汗もかかず生きる道をえらぶのかい?
一人禅問答 舵取りは隣で欠伸する
道のりは平常 唄はいつも風の中

永遠も輪廻も冥界も夢と同じ、誰かの妄想
慈悲もなく過ぎ去る時に消えてしまう、お前の今日も

真夜中過ぎにトラックの騒音が静寂の輪郭を縁取っている
そのせいでほら、音のない世界よりずっと不思議なほど静かな夜

あのトンネルをごらんよ 擦れ違う人には終わりだけど
臆病にタテガミなびかせる俺にとって始まりさ

ただの原稿用紙 種も仕掛けもない真っ白が
独りでに喋りだした様な唄はいつも風の中

窓に朝は降って来て 明日をまた強制起動
是非もなく飲む現実が 俺を「不要」と、終いに消去
ならばオズのない旅で喚き鳴らす狂想曲の
アウトロダクションの果てに消えてしまえ、お前の凶も

怒鳴りたい日本語

盲亀の浮木 優曇華の花
眼前鎮座す、猿楽う若人よ
「不調法なれば」と余の酒を飲まぬなら
武士道を指南す そこへ直れ青二才

ちょろっと読んだ葉隠を引用
武士道と言ふは死ぬ事と見付けたり
これ則ち自害推奨とちゃうぞ
常に経帷子着たつもりで生きろゆーてんねん青二才

威風凛然 不撓不屈 泰然自若
日本語に火を付けろ俺のビッグマフ

慢言放語に若人は憤怒し、小夜時雨の中の刃傷沙汰
衣食過多なれど、栄辱も知らぬ奴の
乱暴狼藉に 乱離骨灰の夜です

威風凛然 不撓不屈 泰然自若 捲土重来
夢幻泡影 鏡花水月 読解困難?開巻有益!

想わず画面を破壊したくなる
知った顔が知った顔で歌ってる

「貴方だってさ、彼と同等の値打ちがある」みたいな慰めを貰い
「奴は春の宇宙で、お前はバネの空間」って言われた様な気持ちになる

傷つけてしまった人や 愛してくれた母さんや いつかの俺を混ぜた声で
頭の中、詰問は続く

問A・数多に現存し未だ尚、増えて止まぬ詩を何故、妄念に憑かれた様に拵え続ける?
永い熟考の果てに黙ってしまう

「不安の種が発芽して さもしくあだ花は咲いて 思う壺でそいつを活ける 詩を紡ぐ道理などはそう」と言え、俺の血。
こじらせたままの夢は、もはや半生のトレードマークさ
イメージはいつでも嘲笑と罵声と怒号で揺れるアウェイで 時が凍る様なソウルを

写真で見るいつかの俺を、広辞苑で見る『適当』って熟語を見る様な憐れみを帯びた眼で見るのはもう止めにしよう
良くて未来、普通で過去、悲惨ならばまた来世
現在、存在しない的に希望の矢を射るのはもう止めよう

さぁ、リスタートだ ロッキーのテーマを脳内再生
棺桶リストに記す 「かつての俺より鋭い閃光を放ちたい」
それをさして、鬼が集う寄席で落語をやる様な行為だと嘲る輩には
「リスク上等。不様上等。」と言え、俺の血。
こじらせたままの夢は、もはや半生のトレードマークさ
イメージはいつでも嘲笑と罵声と怒号で揺れるアウェイで 時が凍る様なソウルを
癒えぬ痛みに、のたうち回りゃ尚、揺れるアウェイ
失笑を大人買うも 苦し紛れに伸ばした脚の先の爪が今、革命に届きそうだった
伸ばした脚の先の爪 革命に届きそうだった爪

フールオンザビル

何だか俺全てが陰鬱になって
この街から飛び出す事に決めたが
20分弱歩いてみたら結局どうでもよくなって気が付いたらよく解らない店の中

バンギャがそのまま大人になった様な女が隣の席で笑っている
「ねぇマスター昔のバンドは良かったね」って
「ねぇ聞いてる?昔は良かったね」って

結局俺再び陰鬱になってこの店から飛び出す事に決めたんだ
想定の倍以上の勘定を笑顔で済ますと気が付いたら俺夜の帳の中

このままカラスの餌にでもなりたい様な
誰彼構わず電話でも掛けたい様な
ゆるい絶望を持て余して手近なビルに登って31字の概括を巡らせている

したら先客の人影が世間とさよならしようと立っていて
泡くって「早まるな」って口走って
そこから先は思い付く限りの紋切り型の麗句
「俺にだって希望なんかは無いけど、死んだ気になれば人間、何でも出来るって云うじゃないかブロー」
無言でやおら俺に懐中電灯を向ける彼はよく見りゃ夜勤中のガードマンであらせられまして
紅潮した顔で俺はその場を去ったのさ

世界中が無様な俺を呼んでいる気がした
期待に応えてあげなくちゃ

スキャンティスティーラー

踊ろう、オドロオドロしくレイデー
闇に紛れてモンキーチークダンスを
揺れる女子の免罪符を、二枚舌で舐め廻してあげる
地下、チカチカの景観  君が誰だかなんて関心もないよ
さぁ破壊してちょーだい  只、女子に女子みたく犯されたいの
今夜、俺、君のニュークォーター

「部屋で紅茶でも」なんて、都市伝説じみた誘い文句吐いて
土鍋とガスコンロ背負ってやって来た鴨みたいなあの娘は
築年数、ざっと四半世紀越えしたアパートの前で
「あれ、私の部屋??!」って、青ざめた形相、目線を辿ると  ベランダ、不審な人影ひとつ

HEY!ミスタースキャンティスティーラーと  灯りの消えたアパートで擦れ違う
HEY!ミスタースキャンティスティーラーと  愚かしい様な悩ましい様な気分

しどろもどろになる俺に  パニック状態、陥ったあの娘は
「もう帰ってちょーだい」と、軽いチアノーゼ浮かべて云うよ

確かに俺は、あの娘と何もないまま
今となっちゃもう  名前も顔も想い出せない
それでも俺は、冗談めいたキスもしたし
肘にあの娘の胸が当たった様な感じもした

答えておくれよ、消えないこの  奇妙な敗北感は何だい?
あの娘のアレだけ盗んで行く
ベランダ、不審な人影のアイツ

HEY!ミスタースキャンティスティーラーが  正鵠射抜いた様な横顔で走り去る
HEY!ミスタースキャンティスティーラーと  愚かしい様な悩ましい様な気分

ワイセツミー

青年は刑を執行中
往来の女子は皆、視刑囚
理を欠いていく妄想獣に 異口同音、只「猥雑、猥雑!猥雑!!」云う

婦女子はレースに没頭しつつ、甘ったるく芳っている
泥濘を這う自尊心を、婦女子の道徳で強打した様な想いさ

虫も殺せん様な面して青姦、赤姦、黒姦
夏の浴衣剥がして揺らして青姦、赤姦 …

プリーズプリーズ猥褻ミー
トドメ見舞った後の犬の様に喘ぎ鳴き
プリーズプリーズ猥褻ミー
腐乱した倫理の嗽剤で、むせ返る
代償が愛情面して気が触れる

当方、咽喉から腕が飛び出す様な想いを堪えつつ、狂った花いちもんめを俯瞰中
異口同味。嗚呼、猥雑は、いざ知らず愛撫

プリーズプリーズ猥褻ミー
トドメ見舞った後の犬の様に喘ぎ鳴き
プリーズプリーズ猥褻ミー
貸し春街の蛾の麟粉に、むせ返る
代償が愛情をずらして気が触れる

胸中で孤独氏が、喧しく夜泣きするもんで
軽蔑を人肌程度に温めそいつに与える
パドックで草を食む、俺も彼も婦女子の穴馬
精通から墓場まで色の奴隷

プリーズプリーズ猥褻ミー
イカれた愛欲に咆哮する夏至の夜
プリーズプリーズ猥褻ミー
露になっていく本性に

プリーズプリーズ猥褻ミー
トドメ見舞った後の犬の様に喘ぎ鳴き
プリーズプリーズ猥褻ミー
腐乱した倫理の嗽剤でむせ返る
代償が愛情面して気が触れる

ロックンロールイズレッド

連日のショーと車中泊で 悲鳴を上げて軋む関節
「果たして意味はあるか味」の飴をずっと舐めてる気分さ
引き延ばして来たせいで、水色になった青い春を、機材を、旅情を、楽団を乗せて走る拘束の飢え

冷めっ放しの観客席と掛けっ放しのサディストーション
「名前と顔だけ覚えて」なんて吐ける奴の神経を呪った
言の葉を燃やしたせいか、或いは単に例の飴が喉に痞えちまったせいか、低いステージは酸欠状態

彷徨えば飢え、悴む夢 ぬかるむ孤独 剥がれる虚栄
没収しておくれ 方向感覚と、浅ましい自我を

暁、虫酸が暴走する
訳など無く血は沸騰する
珍道中を湿らす様に、女々しく不安が咆哮する夜明け前

暁、虫酸が暴走する
訳など無く血は沸騰する
奈落に怯える反面で、不確かな程に昂揚する夜明け前

雨に唄えば

レイニング 旧2月の水溜まりの中 コールタールが虹色に光ってる

散々な豪雨に 五感が駄目になって 闇が眩しい夜、静寂がやかましい夜

『みすぼらしい男でごめんよ』
そんな事ないよって返答を前提にして、
ずるい懺悔を吐き出している

誰もいなくなった雨の夜にマンホールの上で派手に転ぶ
誰もいないのを確認して、誰もいないのに舌を出している

レイニング 旧2月の水溜まりの中、虹色に光るコールタール

無人交番の明かりみたいに 最後にひとつだけ、
ぽつねんと点灯している詩が、眼の裏を燈している

捨て鉢でそいつを唄えば 張り詰めた冬に風穴が開く
そこから春がこぼれちまいそうで 澄ました孤独さえも白けていく

泣きたい程、ズクズクな時に『我、関せずに、ぐう』と胃袋が鳴り
揚げ句、誰もいなくなった雨の夜にマンホールの上で派手に転ぶ

ハゼイロノマチ

たらし文句に淡く灯がともり、破廉恥に街は暮れて行く
サタニストの酌に酔いしれて、破廉恥に街は暮れて行く

カラス色のコートの襟を立て コミュニケイト嫌いを装えば、オカチメンコが俺を子招いて、火サスティックに夜は加速する

あー、
あれは先週か先々週の性曜日、マスラオも愛も売っ払っちまったよ
あー、
誰もそんな爆ぜ色の街で、純潔にソッポ向いて擦れ違って行く

刺さったままの後ろ指も、唇で粉化する苦汁も 「見えてない体」にしてはもらえず、誰もかれもがそれを舐めたがる
八つ当たって蹴飛ばす空き缶が、その筋の方に命中する
黒いコートの襟を掴まれて、火サスティックに夜は加速する

あー、いつもそんな猿色の事情で、優しい人の顔を曇らせて来た
ねー、俺も捕まえて虚言畑の上
ねー、どうかいっそ抱き締め殺してよ

寂れた薬局の蛙さえ俺を嘲笑う
「少し黙ってろ、証明の途上だ」と吐き捨てて、ただれた脳で夢を見てる

いずれ止まってしまう自分へ、誰をも逆恨んじゃ居ません様に
あー、俺もそんな爆ぜ色の街で、現実にソッポ向いて擦れ違って行く

キャバレー・クラブ・ギミック

場末は中繁盛 花盛りではあるが品性の無い女達の勧誘声に
丁重にノーサンキュー 口角の片側だけ吊り上げニヒル口で夜を歩く俺、と俺の影

人恋しくなって、或いはポケットの中 泡いてる小銭の捨て場に困って
この街で三番目に器量の悪い女に誘われるまま雑居ビルの5階へ

着席と同時に『おにーさん、なんか歌って』って云う
ここは阿久悠に習い、笑って十八番を歌えば
『わーすごいプロみたい』って世辞

キャバレー・クラブ・ギミック 頭の中すべて空っぽにすれば楽しいっちゃあ楽しい
キャバレー・クラブ・ギミック どういう了見でこの安物のウィスキーがそんな値段になるのか

場末の三原則 呑んで買って鬱になって 気付けば二十五時の路地裏の上
したたかに酩酊して 女と交わしたわずかな言葉が頭の中浮かんで消える

『他に綺麗な娘いたのになんで?』って永久に続く問いに
『初恋の人に似てるからさ』ってついた嘘と
『えーモテそうなのに!』って世辞

キャバレー・クラブ・ギミック この薄明かりの中、目を細めりゃ可愛いっちゃあ可愛い
キャバレー・クラブ・ギミック 理屈っぽい性分と 妙な自尊心が邪魔で笑えもしないのさ

赤い目眩に揺れる摩天楼の突先が夜空を今にも貫通しそうさ

キャバレー・クラブ・ギミック 頭の中すべて空っぽにすれば楽しいっちゃあ楽しい
キャバレー・クラブ・ギミック どういう了見でこの安物のウィスキーがそんな値段になるのか

メイクラブ・ギミック 善良な中年の欲求は狂った思春期の熱を帯びる
サタデー・ナイト・ミミック 勘定の時に見た あどけない八重歯がやけに染み付く夜